オリンピック競技
東京2020・オリンピックのアーチェリー(Archery)について
種目
男子(2種目) |
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女子(2種目) |
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出場選手数
男子(2種目) | 64名 |
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女子(2種目) | 64名 |
ルール
距離は70mで122cm標的面を使用して行う。
標的面に当たった場合の最高点10点、最低点は1点、外れれば0点。
実施方法
ランキングラウンド
※個人、団体の対戦相手を同時に決めるためのラウンド
※矢数は72射、720点満点
同点の場合
- 10点の数。
- 10点のさらに内側の小さい円(インナー10)に当たった数で順位を決める。
- 10点、インナー10が同数の場合、ディスクトスで順位を決める。
- 個人は1位から64位、団体は1位から12位までミックス戦は1位から16位までの順位を決める。ミックスチームの16位の得点が同点の時はシュートオフを行う。
個人戦
- ランキングラウンドで決まった順位により、1位対64位、2位対63位・・・の1対1のマッチ戦でトーナメントを行う。
- 1セットは3射で、20秒の制限時間内に交互に射ち、それを最大5セット行う。
- 各セットで得点の高い選手が2セットポイント、同点の場合は共に1セットポイントを獲得し、先に6セットポイントを上げた選手が勝ちとなる。
- 5セットを終えた時点で5対5の同点の場合は「シュートオフ」となり、1射を放ち中心に近い選手が1ポイントを獲得し、合計6ポイントとなって勝ちとなる。
- 準決勝で敗れた選手が、3位決定戦で銅メダルをかけて戦う。
※シュートオフは
- 両選手がそれぞれ1射し、得点の高い選手が勝ちとなる。
- 1射目のシュートオフの矢が両選手とも10点の場合、2射目のシュートオフを行う。
- 2射目が同点の場合は、中心に近い選手が勝ちとなる。
- 中心からの距離が同じ場合は、距離に差が出るまで繰り返す。
団体戦
- ランキングラウンドでのチーム3名の個人得点を合計したものが団体の得点となり、その順位により、1対1のマッチ戦でトーナメントを行う。
- 1回戦は、1~4位はBYEとなり、5位と12位、6位と11位・・・が対戦する。
- 1セットは6射(各選手2射×3名)、一方のチームが3射(各選手が1射)した後、交替した相手チームが3射し、これを繰り返して6射する。1セットの制限時間は120秒。これを最大4セット行う。
- 各セットで得点の高いチームが2セットポイント、同点の場合は共に1セットポイントを獲得し、先に5セットポイントを上げたチームが勝ちとなる。
- 4セットを終えた時点で4対4の同点の場合は「シュートオフ」となり、3名がそれぞれ1射を射ち、合計得点の高いチームが1ポイントを獲得し、5セットポイントで勝ちとなる。
- 準決勝で敗れたチームが、3位決定戦で銅メダルをかけて戦う。
※シュートオフは
- 両チーム共3名がそれぞれ1射し、合計得点の高いチームが勝ちとなる。
- 同点の場合は、最も中心に近い矢のチームが勝ちとなる。
例:Aチーム(10、9、8点の27点)、Bチーム(9、9、9点の27点)では、Aの勝ち。 - 中心からの距離が同じ場合は、2番目(3番目)に中心に近い矢のチームで判定する。
ミックス戦
- 男女各1名ずつのペアによる団体戦。ランキングラウンドでの同じ国の男女の最上位選手1名ずつの個人得点を合計したものがチームの得点となり、上位16チームが出場する。
- 1セットは4射(各選手2射×2名)、一方のチームが2射(各選手が1射)した後、交替して相手チームが2射し、これを繰り返して4射する。1セットの制限時間は80秒。これを最大4セット行う。
- 各セットで得点の高いチームが2セットポイント、同点の場合は共に1セットポイントを獲得し、先に5セットポイントを上げたチームが勝ちとなる。
- 4セットを終えた時点で4対4の同点の場合は「シュートオフ」となり、2名がそれぞれ1射を射ち、合計得点の高いチームが1ポイントを獲得し、5セットポイントで勝ちとなる。
オリンピック競技について
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出場者
出場選手数は、男女それぞれ64名(一カ国最大3名まで)と定められています。オリンピック前年に開催される世界選手権大会が最大の予選となり、ここで一定の人数(2019年のオランダで開催される世界選手権では31名)が決定されます。この中には、2020年大会の主催国、日本の3名が含まれます。東京2020オリンピックに関しては、2020年の春までに開催される大陸選考大会等で、ミックス戦選手を含め、さらに31名が決定されます。最後の残り2名は、これから発展が見込まれる国の選手に振り当てられます。一般にワイルドカードと呼ばれる選手枠です。
競技
- ランキングラウンドオリンピックでは予選落ちはなく、マッチ戦の対戦相手を決めるためのラウンドです。70mラウンド(70mで122cm標的を使用して72射)を行い、全選手の順位を決定します。これにより、1位対64位、2位対63位など、決勝ラウンドの初戦の対戦相手が決まります。決勝ラウンドは、個人戦、団体戦ともに、射距離は70mです。
- 個人戦決勝1回戦からゴールドメダルファイナルまで、6回のマッチ戦すべてに勝利した選手がゴールドメダリストとなります。準決勝戦で敗れた選手は、ブロンズメダルマッチを戦います。競技は、世界選手権大会のリカーブ個人戦と同じセット制(3射×最大5セット)ですが、世界選手権と異なり、全マッチが個別の交互射ちで行われます。1射の制限時間は20秒です。
- 団体戦東京2020大会には、12カ国が参加します。ランキングラウンドでの3選手の合計点でチームの順位が決定され、これにより、マッチ戦の組み合わせが決められます。団体のマッチ戦は、世界選手権と同じセット制(6射×最大4セット)で行われます。この方式は、オリンピックではリオ大会で初めて実施されました。1セットは、一方のチームが3射(各選手が1射)した後、交替した相手チームが3射し、これを繰り返して6射します。1セットの制限時間は120秒です。
- ミックス戦東京2020大会には、16カ国が参加します。ランキングラウンドでの男女各1選手の合計点でチームの順位が決定され、これにより、マッチ戦の組み合わせが決められます。ミックスのマッチ戦は、世界選手権と同じセット制(4射×最大4セット)で行われます。この方式は、オリンピックでは東京大会で初めて実施されます。1セットは、一方のチームが2射(各選手が1射)した後、交替した相手チームが2射し、これを繰り返して4射します。1セットの制限時間は80秒です。
- セット・ポイント高得点の選手(チーム)が2ポイントを獲得し、同点の場合は、両選手(チーム)に1ポイントが与えられます。
- シュートオフ同ポイントで全セット(個人戦は5セット、団体戦は4セット)が終了した場合、個人戦は1射、団体戦は3射(各選手1射)、ミックス戦では2射(各選手1射)のシュートオフを行い、勝者に1ポイントが与えられます。